はいしゃさんのおたより 発行日 H14.5.1
むし歯はどのように進行するのかな?
むし歯の治療はむし歯の大きさによって違います。では、むし歯はどんなふうに進行してどんな症状が現れるのかお話します。むし歯の進行の仕方をお話しする前に歯が何からできているのかといいますと、4つに分類することができます。 ・エナメル質:歯の表面の部分、体の中で最も硬い ・象牙質:歯の本体部分 黄色 ・歯髄:神経が入っている歯の中心部分 痛みを感じるところ ・セメント質:歯の根を覆っている骨のような部分 <むし歯の進行> C0:むし歯かな?要観察の歯 ・歯の表面が白く濁っている歯 ・歯の溝に色が付いている歯 「治療方法」・プラークコントロール(歯みがき、フロス)をしっかり行い、フッ素又はキシリトールを使用するとエナメル質が再石灰化されます。・色が付いているところを取り除きシーラントを行い食べかすなどがたまらないようにする。 C1:エナメル質のむし歯 表面のエナメル質だけ溶け始めた段階 症状:痛みなど自覚症状はありません 「治療方法」むし歯に侵された部分を削りつめものをします。 C2:象牙質のむし歯 むし歯が広がって象牙質に及んでいる状態です。 症状:この段階では冷たいものや甘いものがしみるようになります。「治療方法」神経の近くまで歯を削るので麻酔をして、神経を保護する薬をおいてつめものをすることが多いです。 C3:歯髄まで進んだむし歯 むし歯が象牙質を超えて歯髄(神経)まで及んだ状態です。 症状:熱いものがしみたり激しい痛みがあります。「治療方法」神経の悪くなった部分を部分的又は全体を取り、つめものやかぶせ物をします。 C4:歯根まで進んだむし歯 歯の上部分(歯冠部)がとけてなくなり、歯の根だけが残った状態です。「治療方法」状態がひどいときは歯を抜かなければならない場合もあります。もちろん根の治療をすることにより助かることもあります。  むし歯は放っておいても治りません。早めの検診、治療でむし歯の進行を防ぎましょう。