はいしゃさんのおたより 発行日 H14.6.1
<乳歯の大切な役割>
「乳歯は抜けてしまう歯だから永久歯のほうが大切」と乳歯は軽視されがちですが、それは大きな間違いです。乳歯は永久歯がはえてくる前までの口の健康や発育、成長を支える重要な役割を果たしているのです。そして乳歯があるからこそ永久歯は顎の中の決まった位置から健康に生えてくることができるのです。乳歯は大きく分けて2つの大切な働きをしています。 乳歯の働き:@噛むこと A発音の発達、永久歯のスペース確保 @乳歯がはえることによって食べ物を噛んで飲み込むことを覚え、噛むことによる刺激で顎の成長や発育を促しているのです。 A乳歯のはえ方が悪かったり抜けていたりすると、発音がなかなかうまくできないことや、抜けていたところに前後の歯が動いてしまい、永久歯のはえるスペースがなくなってしまうことがあります。  乳歯が大きなむし歯になってしまったり、むし歯が原因で早く抜けてしまうとこれらの働きができなくなってしまいます。だから乳歯がむし歯にならないように甘いものの食べすぎに注意して歯みがきをしっかりしましょう。また、シーラントやフッ素塗布といった予防処置をするのも効果的です。このようなことから乳歯も永久歯と同じように大切にしてくださいね。 <乳歯のはえる順番>@まず下の前歯がはえてきます。A次は上の前歯がはえてきます。B次に前歯の横の歯(乳切歯)がはえてきます。C今度は奥歯(第一乳臼歯)がはえてきます。Dそのあと間の歯(乳犬歯)がはえてきます。E最後に一番奥の歯(第二乳臼歯)がはえて完成!! はえてくる順番はこのようになっていますが、これはあくまでも平均的な順番なので必ずしもこの順番ではえてくるわけではありません。個人差があるということを忘れないで下さい。それでも心配・・・という方は一度ご相談ください。