はいしゃさんのおたより 発行日 H14.9.1
知覚過敏ってご存知ですか?
むし歯がないのに冷たい水や冷たい空気を吸い込んだときにピリッとした痛みを感じたことはありませんか?これが知覚過敏です。硬い歯ブラシで力強く歯みがきをしていたり、歯磨き粉をたくさんつけて磨いていると、歯の表面が磨り減ったり欠けたりしている場合があります。これにより象牙質が露出し刺激が象牙細管(象牙質にある細い管)を通じて、歯髄(歯の神経)に伝わり痛みという症状がおこります。歯みがき以外にも噛み合わせが悪くて必要以上に歯に力が加わると歯肉が下がり象牙質が表面に出てしまいしみることもあります。また、生えたばかりの永久歯では、冷たいものに痛みを感じることがあります。これは、まだ歯根が完成されていなくて有髄神経が少なく無髄神経繊維が多いからといわれています。 予防方法:*知覚過敏は正しい歯みがき法で磨いている限り心配いりません。歯みがきをするとき、力の入れすぎに注意しましょう。歯を磨くときの力は大体鉛筆で字を書くときの力(300g程度)くらいがよいのです。◎ごしごしでなくシュッシュッといった軽い歯みがき音が理想です。 *歯磨き粉のつけすぎに注意してください。歯磨き粉には研磨剤が含まれていて多様に使用すると必要以上に歯を削ってしまいます。適切な量は米粒大くらいで磨いてください。  当院の治療法は正しいブラッシングを行い、下がった歯肉の回復、歯根が露出しているときは薬の塗布またはコーティング剤の塗布、削れているときはレジン充填を行います。また、最悪の場合には神経を取ることもあります。しみたりする症状がありましたらご相談ください。