はいしゃさんのおたより 発行日H8.3.1
麻酔って何?
今回は麻酔についてお話のします。
麻酔は歯をぬいたり、神経をとったり、つめたりする時にします。子供が「注射するの?」と聞くものです。これはお子さんが歯科でもっとも恐怖を感じてるものだと思います。当院では、この注射針の刺す痛みを和らげるためにジェル状のものを注射針の刺す所に塗ります。しばらくすると、粘膜の表面がしびれて感覚が無くなってくるので、針を刺してもあまり痛みを感じなくなるものです。このジェル状のものを表面麻酔といいます。この他に麻酔をする時は、次のような事を工夫しています。
・圧を加えないでゆっくりと液を注入します。
・麻酔液を温めることによって、注射する時の違和感を少なくします。
・注射器を見るだけも怖がるので、友達達の視界に入らないように、話しかけたり、子供がテレビに夢中になっている時に麻酔をします。
こうする事ににより痛みや恐怖感を和らげます。麻酔後は個人差がありますが1時間〜2時間しびれています。くちびるを知らず知らずのうちに、かんでしまったり、つめなどでひっかいてしまう事があるので十分注意して下さい。また麻酔がきれてくるとき、子供さんはこれがわからないので、痛いと表現することがあります30分ぐらい様子を見て下さい。次第におさまります。このようにできるだけお子さまの恐怖感を取り除くような治療をおこなってます。
※循環器障害のあるお子さまはまれに血管が収縮して、チアノーゼやショックなどをおこすこともありますので、あらかじめ申し出て下さい。