はいしゃさんのおたより 発行日H8.7.1
フッ素
フッ素とは、土の水など自然界に広く分布している元素の1つで、食品、特に魚や海藻、お茶にたくさん含まれ、日本人の場合、食べ物と飲料水から平均して毎日1〜2mg前後を摂取しています。歯と骨の健康に欠かせない栄養素のひとつといわれており、フッ素は歯を丈夫にし、むし歯を防ぐ作用もあります。
〈フッ素の働き〉
口の中に細菌は、食べ物のカスを分解して歯の表面に歯垢を作り、酸の出します。この酸で歯のカルシウムが解けて穴があき、むし歯になるのです。フッ素は、歯をより硬くし、酸に対する抵抗力を高め、歯垢の酸化を防ぎます。また、間接的に歯にカルシウムを補い修復する働きもあります。
<フッ素による虫歯予防法>
・フッ素入り歯磨剤を使う
・フッ素洗口
・フッ素塗布
・フッ素入りフロス
歯が生え始める1歳頃から歯科医院でフッ素塗布を年に2〜3回ぐらいやっておくと塗布した人の20〜40%ぐらいは虫歯にならないといわれてます。塗布後、溶液はきれいにふきとるので、体への影響はありません。また、塗布後は約40分間はうがい、食物、水など口にしないで下さい。せっかく歯の表面に付いたフッ素が流れてしまうからです。フッ素は歯を乾燥した状態(だ液を排除)で、ゲル状のもので、上の歯3分間、下の歯3分間塗布するのが歯に溶け込む1番よい方法です。液体の場合も同様です。