はいしゃさんのおたより 発行日H8.8.1
歯ってどうなってるの?
物を食べる(咬む)時に重要な役割を果たしている歯についてですが、歯はどういう構造をしているか知っていますか?歯は、エナメル質・象牙質・セメント質・歯髄で構造されています。
エナメル質…歯の表面の部分で、体の中で最も硬い。白又は透明。
象牙質…歯の本体部分。黄色。
歯髄…神経が入っている歯の中心部分。痛みを感じるところ。
セメント質…歯の根を覆っている骨のような部分。
むし歯の進行度・・・C1/C2/C3/C4
C1・C2・C3・C4という言葉を聞いたことがあると思いますが、このC1・C2・C3・C4というのは、むし歯の進行度を表します。
C1:エナメル質がむし歯になった状態…エナメル質が酸によって溶け始め、表面が白く濁ってきます。
C2:象牙質までむし歯が進んだ状態…象牙質までむし歯が進むと進行が急に速くなり、冷水・冷たいものを食べると歯にしみます。
C3:むし歯が歯髄まで進んだ状態…歯髄には血管や神経が通っているので、時には激痛におそわれます。
C4:痛みはありませんが、根の先から細菌や毒素がでて、骨を侵します。
C1・C2程度のむし歯なら、簡単な治療で、回数もかかりませんが、C3・C4になると、神経の悪くなったところを部分的にとったり、全部取らなければならなくなったり、回数もかかります。また、神経が死んでしまったり、歯肉がはれたりすると、もっと回数も多くなります。むし歯は放っておくと、リュウマチ・神経痛・胃潰瘍などの全身的な病気になり、敗血症などを併発して死んでしまうこともある怖い病気です。定期的に検診を受け、むし歯の早期発見・早期治療につとめましょう。