はいしゃさんのおたより 発行日H8.12.2
染め出し液って何?
アンケートの中で『染め出し液は体によくないのでは?』という質問がありましたので、今回は染め出し液についてお話します。
<染め出し液の公表成分>
・パラオキン安息香酸プチル(防腐剤)
・サッカリンナトリウム
・D-ソルビット
・食用赤色
・エチルアルコール
・精製水
・香料
・粘剤
染め出し液の食用赤色は、かまぼこやでんぷんなどに使用されているものと同じです。ブラッシング指導で使われる染め出し液の適量は1回量0.2ml〜0.3mlですが、当院の1回量は0.15ml〜0.2mlしか使用していませんし、歯に液を付けてからすぐ2〜3回うがいをします。口腔内に残る量は使用量の2%(約0.003ml)といわれているため、体には、ほとんど害はありません。『毎日使用したら、少量でも体に蓄積されるのでは』という質問もありましたが、あくまでも染め出し液は、その子供さんのハミガキのくせや磨き残し等を知る一つの方法で、毎日使用するものではありませんし、使用したとしても、血液に入っていくのではなく、胃の中へいくものなので、必ず排出されます。安心してください。
染め出し液によって染め出し液によって染め出された歯垢は、むし歯の原因の一つであり又、歯肉炎・口臭の原因にもなります。歯垢は通常白くネバネバしています。この歯垢を歯面より確実に取り去ることが重要であり、そのため、染め出し液には大切な役割をはたしています。