はいしゃさんのおたより 発行日 H13.2.1
母子感染
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、むし歯の原因となる細菌(ミュータンス菌)はいません。
では、いつ頃から菌が発生するのでしょうか?それは乳歯が生え始めた時期で1歳〜2歳の間に
おこっています。この頃にお母さんのだ液がお子さんの口の中に入り、一日数回の接触で感染します。
一滴のだ液の中には何千もの細菌がいるため、お母さんにむし歯が多いとお子さんに感染しやすくなります。
2歳ころまでにむし歯の原因となるミュータンス菌が増えてしまうと、それ以後もむし歯が発生しやすくなります。
大事な時期は、2歳までに外部からのだ液の接触をさけることです。
☆最近ではむし歯になりやすい子はこの母子感染が原因の一つと考えられ、注目されるようになりました。
感染の危険はこのようなことが考えられます ・離乳食の時(口うつし、息をふきかけて温度を冷ます)
 ・キス ・哺乳ビンの温度を測る時に哺乳ビンの先をくわえる
しかし、赤ちゃんと接する時間が多いお母さんはこれを完全に防ぐ事は難しいといえます。母子感染の
予防として小さなお子さんをもつお母さんにキシリトールの使用をおすすめします。キシリトールは口の中の
ミュータンス菌の活動を抑える働きがあり、一日3〜5回の摂取で効果があります。お子さんが歯が生え始める頃、
お母さんにキシリトールをとってもらうことでお子さんの歯をミュータンス菌から守ることができます。
キシリトール以外の糖類が入っていると効果が落ちるので、キシリトール100%のものを選びましょう。