はいしゃさんのおたより 発行日 H13.3.1
なぜむし歯ができるの?
むし歯は、歯・細菌・食物・時間の4つが重なることによってできます。・歯:歯の質により、むし歯になりやすいかどうか左右されます。
・細菌:主にストレプトコッカスミュータンスが原因菌です。この菌は歯垢を作り、歯を溶かす酸も作ります。
・食物:特に砂糖の摂取がむし歯の発生に影響を与えます。
・時間:口の中を不潔にしたまま長時間放っておくと細菌はどんどん増えます。
細菌は砂糖などをもとに、グルカンという白いネバネバしたものを作り、特に歯と歯の間や、
奥歯の咬み合わせの面や歯と歯肉の境目につきます。これが歯垢と呼ばれているものです。
食べカスは口をゆすげば多少とれますが、歯垢は歯磨きをしないと取れません。そして歯垢が酸を出し、
この酸が歯を溶かします。これがむし歯に進んでいき、エンドトキシンというものを出すと歯肉炎など歯ぐきの
病気の原因となります。では、そうならないためにはどうしたらよいのでしょう。はじめに説明した4つが
重ならなければいいのです。それが簡単にできるのが、歯磨きです。食べた後、なるべく早く歯を磨くことによって
うがいでは取れない歯垢を取り除き、細菌の増加をおさえることができるので虫歯を予防できるのです。
しかし、毎食後歯を磨く事はなかなかむずかしいのが現実です。せめて寝る前だけでもしっかり歯磨きをしましょう。
また、食べた後うがいをしたりお茶を飲んだりすることによって多少の違いはありますので、心がけてみてください。
その他に甘いものを控えめにしたり、フッ素を塗ったりするとより効果的です。いつまでも自分の歯で食べられるようにするためにも、しっかりと歯を磨くことが大切です。