はいしゃさんのおたより 発行日 H13.7.1
最近学校検診で「歯肉炎」といわれる子どもさんが増えてきています。さて、歯肉炎とはどんな原因でできるのでしょうか?
子どもさんの歯肉炎の原因は主に@ハミガキ不足 A体調不良 です。 
1.ハミガキ不足 歯と歯肉の境目にたまった歯垢(食べかす)の細菌によって炎症が引き起こされ歯肉炎になります。
炎症をおこすと歯と歯肉の境目が赤くはれぼったくなり
歯ブラシをあてた時などに出血しやすくなります。この状態が歯肉炎です。この段階ではほとんどの場合、痛くもなんともないのです。
しかし出血したり、違和感があるため無意識のうちに歯磨きをしていても歯ブラシをあてなくなってさらに悪化することもあります。
出血してもブラッシングすることによって血行を良くし、歯ぐきを引き締めていくのでブラッシングすることが第一です。 
2.体調不良 かぜをひいて熱がでると体温が上昇し、口の中の細菌が増殖することにより歯肉炎になることがあります。
この場合、全体に歯ぐきが赤くなり口内炎などができることがあります。この時はよくうがいをして口の中を清潔にするよう心がけてください。
(うがい薬などを用いるとさらに効果があります)始めは柔らかい歯ブラシで経過を見ながら従来のものにしてください。
歯肉炎にならないようにするためには!! 一般的に子どもさんの場合、歯肉炎を予防するにはやはりハミガキが一番です。
ハミガキをすることにより歯肉炎の血行をよくすれば、徐々に腫れも引き出血も少なくなっていきます。毎日のハミガキや糸楊枝を
使用することにより効果も得られます。歯肉炎は食生活や生活習慣、全身の健康状態、ストレスなどが複雑にかかわりあって
進行していく病気でもあるので全身の健康状態を保っていくことも大切です。 ※まれに全身的疾患により歯肉炎のような症状が
出る場合もありますので、不安なときは早めに受診してください。