はいしゃさんのおたより 発行日 H13.8.1
おやつ
食生活のなかでおやつの取り方によってむし歯になる危険性を減らすことができます。次の点に気をつけておいしくおやつを食べましょう。 
☆おやつは間食であって甘食ではありません。 子どもは3度の食事では栄養が十分に補えないため、栄養補給をするためにおやつ=間食があります。お母様の手作りのおやつが最適なのはおやつに含まれる成分やカロリーがわかるからです。市販のもので代用する時はその点を考えて選ぶようにしましょう。 
間食をとる際の注意点 
<間食は時間を決めて回数を減らしましょう> 
人口甘味料で甘味が調整されているものでも甘いものに対しての習慣ができてしまうので要注意です。ただし子どもにとって甘いものはリラクゼーションの一つですのであまり神経質にならないようにしましょう。 
<ながら食べはやめましょう> 
テレビを見たり遊びながら食べていると夢中になって食べることに集中できないため、口の中に食べ物が入っている時間が長くなりむし歯になりやすくなります。 
<夕食後のおやつ> 
寝る前に砂糖の入った飲食物は避けるようにしましょう。特に乳歯が生えた後も哺乳瓶を使っている場合、上の前歯を中心にひどいむし歯(ボトルカリエス)ができてしまうので絶対にやめましょう。
飲み物について 市販の飲み物の多くは糖分が多く含まれています。そのため日に何度も飲むと口の中の酸性状態が長く続いてしまいます。特に乳歯や生えたての歯は永久歯に比べ歯が弱いため大人に比べ脱灰しやすいのでむし歯の危険を高めます。 
<注意点> 
@健康飲料は発熱の時などとてもいいですが、結構糖分が入っていることを理解しておきましょう。平常の時の飲み物として使わないようにしましょう。 
A日に何回も飲まないようにしましょう。 
B甘いおやつと甘い飲み物を一緒に与えないようにしましょう。 
Cだ液量の少ない夜に飲むのは避けましょう。 
D無糖のもの、お茶などが飲み物の中心になるようにしましょう。 
・乳酸菌飲料やスポーツドリンクの中にはたくさんの砂糖が入っています。小さなお子様が寝ながら飲むことで生えて間もない弱い歯の周りに砂糖がたまってしまい、寝ているときは唾液も出ないので歯が砂糖づけになってしまうのです。また、寝る前の牛乳もむし歯になります。通常は水や麦茶、お茶がお子様にとって一番よい飲み物といえます。  
小さなお子様にとって両親のお菓子の管理はとても大切です。むし歯のなりやすさはおやつの量ではなく、回数と密接な関係があります。甘いものを少なくしていくためには・・・
※外で元気に遊ばせましょう。遊んだあとのおやつは甘いものでなくてもいいのです。季節の果物や野菜、煮干などカルシウムやリンを多く含む食品を上手に利用してください。 ※食べ物をよく噛んで食べましょう。 
※子どもの周りに甘いものを置かないようにしましょう。   
むし歯は糖そのものが悪いわけではなく、そのとり方に問題がある場合が多いようです。規則正しい食生活と歯磨きの習慣をつけておやつは楽しい雰囲気でお子様の心に潤いを与えるようにしましょう。