はいしゃさんのおたより 発行日 H13.9.1
よく噛んで食べていますか?
現代は軟食の時代といわれています。ハンバーグやスパゲティ、カレーといったような柔らかくよく噛まなくて済み、
飲み込みやすいものが好まれているからです。こういったものは短時間で食事が終わるため、顎の骨や筋肉が十分に
発達しません。今の子どもたちの中には歯並びの悪い子どもが多くなっています。つまり噛まない事により顎の成長が悪く
なり、歯の萌える十分なスペースがないため歯並びが悪くなってしまうのです。では、歯並びが悪くなるとどんな影響があるの
でしょうか。
*口の中に汚れがたまりやすくなり、むし歯や歯周病が起こりやすくなる。
*サ行やザ行、シャ、シュ、ショといったような言葉が発音しづらかったり、違った言葉に聞こえてしまう。
よく噛むということは、顎の発達を助けることの他に、 ・脳に入る血液の量が増加して脳の発達がよくなる。
・人間が自分で持っている消化酵素では消化できない食べ物が噛みつぶされて消化、吸収され栄養になりやすくなる。
・噛むことで食べ物の繊維がたくさん出てきて、体に悪い物質をつかまえてくれる。
・噛む力で顔の筋肉や上の顎が発達して、視力が悪くならない。 などの効果があります。そのため、小さいときからしっかりと噛む習慣をつけるとともに、
食事の内容にも十分注意を払い、硬いからといって食べるのをめんどうがらずに、よく噛んで食べる習慣をつけることをお勧めします。